• 1. 円形以外の形状の立坑は施工可能ですか?

    A: 本工法は、大深度掘削用として構造物の平面形状が円形であることを基本に開発されました。現有機械では円形のみに対応していますが、自動水中掘削機の部分的な構造(水平走行装置)を改造することで矩形・小判型等にも対応可能であると考えています。

  • 2. 施工限界はどのくらいですか?

    A: 施工機械としては、ケーソン刃口部地盤を掘削する自動水中掘削機と掘削土砂を地上に上げる揚土機があります。このうち、自動水中掘削機の構造上からケーソン平面規模が内径φ5.6m以上あれば立坑の大きさに制限はありません。揚土機には施工タイプとして橋型タイプと分離タイプの2種類がありますが、橋型タイプでは機械構造上、内径φ25m(外径φ30m程度まで)となっています。一方、分離タイプでは揚土用重機の作業半径から内径φ30m(外径φ35m程度)になるかと考えています。
     施工深度は自動水中掘削機の耐水圧性能が1.0MPaなので、水深で100m相当となります。
     以上から,施工範囲は内径φ5.6m~30m、深度100mまでとなります。

  • 3. 標準的な施工ヤードはどのくらいですか?

    A: 施工ヤード内におけるケーソンの位置、平面規模、掘削残土の処理方法など様々な要素が関係してくるので一概には言えませんが、外径φ15m程度までは1000~2000m2、外径φ25m程度までは3000~5000m2程度になると思われます。
     実績では、外径φ13.5mで約1800m2、外径φ19.0で約4500m2での施工例があります。

  • 4. どのような地質、深度でコストメリットがあるのですか?

    A: 本工法は、従来工法(圧入オープンケーソン工法)が困難であった地盤や深さに対して、補助工法なしで施工できることに着目して研究開発したので、コストメリットとしては、硬質地盤(砂質土、粘性土)・玉石混り砂礫層など従来工法では補助工法(例えば先行削孔等の地盤置換え工法)が必要な地盤に対して有為性があります。深度については一言で言うと深いほどコストメリットが出ます。
    過去の試算例として、硬質砂地盤で立坑径が約20mの場合、掘削深度35mが施工費のターニングポイントとなっています。すなわち、それより深くなれば自動化オープンケーソン工法の方が工費・工期・確実性の点から従来工法に比べて有利になるケースが多くなります。立坑径が小さくなる(=掘削土量が少なくなる)と、施工費の分かれ目となる深度はより深くなっていきます。

  • 5. 水中掘削はどのような管理を行うのですか?

    A: 自動水中掘削機のバケットの動きは予めプログラミングされていて、このデータを基にコンピュータが水中掘削機の作動を制御しています。作動中の姿勢(動作)は、ブーム、アーム、バケットのシリンダー内に組み込まれたストロークセンサーの伸びを検知し、各部材の角度を求め、幾何学的にバケットの爪の位置を算出することによって確認しています。地上の操作室には、自動水中掘削機の現在の作動状況がリアルタイム(0.2秒間隔)で表示されます。
     自動水中掘削機の掘削パターンには平面パターンと断面パターンがあり、地盤の違い(硬さ、傾斜)、ケーソン本体の姿勢に対し、このパターンを任意に組み合わせることによって円滑な沈設が行えるようになっています。

  • 6. 歩掛などの資料はありますか?

    A: 平成5年の実大規模の実証実験工事および平成8年からの実工事(6現場)で施工性の確認・機能の検証を行い、施工歩掛を作成しています。この結果は、建設省(国土交通省)に報告しております。PCウェル工法研究会としても、積算マニュアル(平成14年度版)を作成しています。